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第三回倉野歌会「好」詠草

こんにちは。倉野いちです。

倉野歌会の詠草が揃いました!


それにしても、こんなに好き好き言われた1週間は生まれてこのかた初めてです。
うはうはしちゃいました。


テーマがテーマだけに、やはりスィートなお歌が多い印象ですね。
バレンタインシーズンのゴディバのショーケースにも負けない華やかさです。



詠草発表の前に、ひとつだけお願いがあります。

歌会当日までTLで感想や評をつぶやくのはお控えください。
10日の朝、ハッシュタグをつけて詠草を流しますので、感想や評はそれ以降にお願いします。


それではお待ちかねの詠草です!



第三回倉野歌会「好」 題詠、テーマ詠どちらでもOK



①小さい顔がジョッキに隠れもう一度出てきたときのその顔が好き

②試合中パスを回さずキャプテンは由香を好き避けしてるらしいよ

③女ゆえ粗悪 悪戯 善悪の彼岸 悪食 きみと子をなす

④泣いているみたいで好きと二粒の頬のほくろを君は指差す

⑤背中でも足でも手でもくちびるでもあなたのお好きなところへどうぞ

⑥てっぺんを待たずに好きと伝えたい大観覧車の花のひとひら

⑦木琴や蔓のくるんとした草や言葉を持たないものたちが好き

⑧好きという感情に理由など要らない必要なのは脈拍90

⑨好きだとかそういうわけじゃないけれど(ラックがあった)ビギナーになる

⑩誰にでも「好きだ」と言えるあの人の音程抑揚言語解析

⑪消しカスのような粉雪あのひとの厚意を好意と思いこんでいた

⑫你好を「こんにちは」に変えながら北から東へ学生は飛ぶ

⑬好天に飽きて雨天を愛おしく思えよ傘が乾いたままだ

⑭何回も好きじゃないって横を向くあわいリップで隙見せながら

⑮好きなもの 野ばら・落書き・キス・すみれ・「れ」の字みたいに伸びをする猫

⑯ちちふさに唇ふれるときゆりの木は彼方の森で燃え上がりゆく ※唇=くち



以上16首です。

それでは歌会当日にまたお会いしましょう。
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2013年02月06日(Wed) | 未分類 | TB(0) | CM(3)

感想です(1)

こんにちは 第3回倉野歌会詠草の短評をお送りします。
今回はすこし字数が多いのでコメントを3回くらいに分けてお送りします。


①小さい顔がジョッキに隠れもう一度出てきたときのその顔が好き

ビールを飲み終えてジョッキをおろす微妙な時の間をうまくとらえています。微笑みにうつる一歩手前の、素がでている瞬間に惹かれたのでしょう。


②試合中パスを回さずキャプテンは由香を好き避けしてるらしいよ

二句切れの歌ですね。前半はキャプテンが試合中にパスを回さないという状況描写、後半はキャプテンがいない状況での仲間内の会話と読みました。「好き避け」という言葉を使いたかったのかな。


③女ゆえ粗悪 悪戯 善悪の彼岸 悪食 きみと子をなす

「好」というお題で、「女」と「子」のあいだに「粗悪」「悪戯」「善悪の彼岸」「悪食」という「悪」と言う文字の入った字句をはさみ込むという大技をつかっています。「粗悪」「悪戯」「悪食」はあまり良い意味合いの言葉ではありません。「善悪の彼岸」はニーチェの著書ですね。ふざけたものの中にときどき哲学が混じりこんでいる、愛ってそんなものなのさ、という大柄な歌と読みました。


④泣いているみたいで好きと二粒の頬のほくろを君は指差す

特に解題のいらない読んでぱっとわかる歌ですね。二粒に工夫があってリアリティーをかもし出しています。「二粒」「頬」「ほくろ」の「ふ」「ほ」「ほ」の並びが心地よいです。


⑤背中でも足でも手でもくちびるでもあなたのお好きなところへどうぞ

一読してエロチックな歌とわかりますが、下の句の軽い処理のおかげか明るくポップな印象を受けました。時間や空間などの具体的な描写が入ればもっと良くなると思いました。

[ 2013/02/10 12:02 ] [ 編集 ]

感想です(2)

⑥てっぺんを待たずに好きと伝えたい大観覧車の花のひとひら

大観覧車が花でゴンドラをはなびらなのですね。すばらしい発想です。「伝えたい」は正直な気持ちだと思いますがいっそ「伝えた」とか「伝えられなかった」という事象を詠みこんでしまった方がリアリティーが感じられるのではないかと思いました。


⑦木琴や蔓のくるんとした草や言葉を持たないものたちが好き

木琴からは音楽、蔓のくるんとした草からはアールヌーヴォー、言葉を持たないものたちからは鉱物(宝石)を連想しました。きれいな歌ですね。プリミティブなものへの憧れの歌なのかな。


⑧好きという感情に理由など要らない必要なのは脈拍90

脈拍90はうまいと思いました。人間の脈拍は通常は70くらいです。気持ちが高ぶると簡単に120くらいにはなるでしょう。脈拍90は少し緊張しているくらいの状態だから常にややハイな状況を保っているということなのでしょう。結果的に脈拍90となるものを必要な要素ととらえているのは面白いです。


⑨好きだとかそういうわけじゃないけれど(ラックがあった)ビギナーになる

この歌の好きは恋愛感情の好きではなく趣味が好きということなのでしょう。「短歌」にたとえると、「特に短歌が好きという訳でもなかったけれど投稿した歌が運良く採用になって嬉しかった。これからビギナーとして短歌に取り組んでいこう」という決意表明の歌なのだと思いました。


⑩誰にでも「好きだ」と言えるあの人の音程抑揚言語解析

なるほど、誰にでも「好きだ」と言う人の音程抑揚から本心を読み取ろうと言うことですね。好きだと言う人と言語解析をする人の性別をどう読むかで歌が変わってきます。読む人を試しているような歌ですね。僕は両者とも女性と読みました。

[ 2013/02/10 12:03 ] [ 編集 ]

感想です(3)

⑪消しカスのような粉雪あのひとの厚意を好意と思いこんでいた

切ない歌ですね。消しカスのようなという描写が切なさを助長しています。カ行のことばが連なるせいかウエットな内容ながらからっとさわやかに読めてしまうのが面白いところです。


⑫你好を「こんにちは」に変えながら北から東へ学生は飛ぶ

北京から東京に来ている中国人留学生のことを詠んだのかな。「好」の使い方に意表をつかれました。


⑬好天に飽きて雨天を愛おしく思えよ傘が乾いたままだ

雨天を愛おしく思えと命令しているのですね。屈折した感情が歌に現れているようです。


⑭何回も好きじゃないって横を向くあわいリップで隙見せながら

つんでれの歌ですね。僕は一回好きじゃないって言われたらあきらめてしまうな。


⑮好きなもの 野ばら・落書き・キス・すみれ・「れ」の字みたいに伸びをする猫

本当に「れ」が猫に見えてきますね。しりとりも面白いです。


⑯ちちふさに唇ふれるときゆりの木は彼方の森で燃え上がりゆく ※唇=くち

官能的で美しい歌です。燃え上がるゆりの木はちちふさに唇をふれている男性(女性でもいいかもしれない)が想像している風景なのでしょう。
[ 2013/02/10 12:05 ] [ 編集 ]

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